電子機器・通信機器と表面処理
1990年代のインターネットや携帯電話などの通信関連技術の発達と拡大から始まり、近年ではスマートフォン、タブレット、パソコンはもちろん、時計やデジタルカメラ、ゲーム機など多くの電子機器が無線での通信機能を有するデジタル家電も拡大しつつあります。
また昨今の情勢から、テレワークなどこれまでになかった働き方が増えつつあり、通信用デバイスやモジュールだけでなく、基地局やデータセンタ、企業のサーバーなどは高速化や世代交代が常に求められているように、電子機器・通信機器市場は日々変化を求められています。
私たちの身近にある情報通信機器は主に半導体関連部材、素子・センサ部材、光学部材、記録部材及び実装部材等の随所に被覆膜技術が使われています。特に光学的性能の向上、記録媒体への磁性の付与技術、装飾性、基本要件としての膜厚精度、膜硬度の向上等が表面処理技術で求められています。
当社では、電子機器・通信機器分野において表面処理でこれまで求められてきた膜厚や耐熱性向上に対する技術だけでなく、今後主に通信業界で必要とされる耐候性や電磁波シールド性及び電気伝導特性/電気絶縁特性などあらゆるニーズを先読みし、将来を見据えた技術の開発に取り組んでまいります。