MIL・JIS規格 概要
マグネシウムはJISおよびMIL規格が用いられています。
JISは(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)の略です。その中のJIS H8651(マグネシウム及びマグネシウム合金の化成処理及び陽極酸化皮膜)は、陽極酸化皮膜および化成皮膜が耐食性、導電性、平均皮膜厚さについて評価する規格と定められています。 陽極酸化皮膜に関しては当初はHAEより、Dow17処理を基準に考えられていましたが、現在では各種陽極酸化皮膜が目的別に開発されるようになったため、規格では基本的な数値に収まっています。
MIL規格(United States Defense Standard)はJISとは異なり陽極酸化処理と化成処理で規格が分かれており、厳密に規格に沿って行われています。MIL-M-45202Cは陽極酸化皮膜に関しての規格です。主にHAEとDow17の皮膜を薄膜と厚膜の2つのタイプに分け、その中に色調、封孔、エージング等のクラス分けを行い管理されています。
MIL・JIS規格 特長
■試験規格対応
JIS:JIS-H8651
MIL:MIL-M-45202C
表1:陽極酸化皮膜の種類(JIS H 8651)
皮膜の種類 |
耐食性 試験時間(h) |
導電性 表面抵抗(Ω) |
平均皮膜厚さ (μm) |
---|---|---|---|
陽極酸化皮膜 C種 | 96 | - | 5.0以上 |
陽極酸化皮膜 D種 | 96 | - | 10.0以上 |
旧JIS記号 | Dow | 色調 |
MX-6 | Dow12 | ベージュ ~ グレー |
MX-11 | - | ベージュ ~ 茶褐色 |
MX-12 | Dow17 | 緑 |
MIL・JIS規格 用途
測量機、衣装機器、シリンダー等