硬質アルマイトの白には3つの意味があります。
1. 硬質アルマイトの薄膜・・・自然発色前の状態
2. 硬質アルマイトの素地色で着色等を行わない・・・MIL規格による
3. アルマイトの厚膜
各項目については下記にご説明いたします。
1. については硬質アルマイトのJIS規格(H8603)で指示がない場合は皮膜厚さ50μmで各性能試験を行っております。色調に関しては各合金種により黄褐色~褐色、薄グレー~グレー等の発色(自然発色)する性質があります。この発色を嫌い規格外の5~30μmの硬質アルマイトを行うと素地に近い色調でできる硬質アルマイトを硬質白アルマイトと呼ぶ会社もあります。
2. についてはMIL-A-8625F TypeⅡ、Ⅲの硫酸及び硬質アルマイト皮膜におけるClass1に該当する着色、染色等をしない処理をいう会社もあります。
3. についてはアルマイトの温度を下げて厚膜にすると30μm前後で素地色に近い皮膜ができ、これを硬質アルマイト白または半硬質アルマイトと呼ぶ会社もあります。