化成処理とは何ですか?
金属表面上に化学酸化剤の反応によって酸化皮膜を生成させる処理のことです。別名、化学皮膜とも呼ばれています。
化成処理の特長について教えてください。
化成処理の主な特長として下記の内容が挙げられます。
①コストが安価である。
②化成皮膜によっては通電部位に使用できる。
③仮防食としての使用が可能である。
④塗装の密着性がよい。
⑤耐熱性がある。
化成処理の種類について教えてください。
化成処理を大別するとクロム系とノンクロム系に分類されます。
①クロム系:六価クロム系と三価クロム系
②ノンクロム系:リン酸系、マンガン系、ジルコン系等
近年、環境への配慮を優先にしていることから、ノンクロム系や三価クロム系へ移行している傾向が増えております。
化成処理とアルマイト(陽極酸化処理)の違いはなんですか?
アルマイトは電気化学的に皮膜をつくる処理のことです。一方で、化成処理は化学反応で皮膜をつくる処理のことです。
アルマイトは一般的に電気を通しませんが、化成皮膜は電気を通すものがございます。
耐食性はアルマイトにはJIS規格・MIL規格で決められていますが、化成皮膜はMIL規アルマイトは電気化学的に皮膜をつくる処理のことです。一方で、化成処理は化学反応で皮膜をつくる処理のことです。
アルマイトは一般的に電気を通しませんが、化成皮膜は電気を通すものがございます。
耐食性はアルマイトにはJIS規格・MIL規格で決められていますが、化成皮膜はMIL規格で決められていて、民生品の場合は当事者間で決めることが多くあります。
格で決められていて、民生品の場合は当事者間で決めることが多くあります。
化成処理の耐食性はどのくらいですか?
民生品では当事者間協議で決めております。
MIL規格には塩水噴霧試験で168時間噴霧を行い、規定の評価・判定をいたします。
ダイカスト(ADC12)については規定がありませんが、通常、塩水噴霧試験72時間噴霧でRN9.8以上と考えられます。
当社開発のADC12用高耐食性化成処理は通常、塩水噴霧試験336時間噴霧でRN9.8、1000時間噴霧でRN9.5まで可能です。
化成処理の耐摩耗性はどのくらいですか?
化成処理はアルマイトと違って耐摩耗性はありません。
化成処理を布等で強く擦ると皮膜が剥がれ落ちてしまいますので注意が必要です。
化成処理の性能評価はどのように行うのですか?
化成処理の性能として通常、耐食性と密着性、通電(導通)性が求められます。
性能評価の代表的な試験には、下記の通りです。
耐食性:塩水噴霧試験
密着性:碁盤目試験
通電性:4探針又は2探針法
評価については当事者間で決定しています。
ACFとは何ですか?
ACFとはAluminum Chrome Freeの略語で、六価クロムフリー又は六価クロムレスの環境にやさしいアルミニウム用の化成処理法のひとつです。詳しくはこちらをご参照下さい。