医療分野と表面処理
近年の医療技術は目まぐるしく進化しており、常日頃から最先端医療への導入に向けて開発が進められています。表面処理も最先端医療を支える重要な技術の1つとして掲げられています。
例えば、医療器具(人工心臓、外科手術機器、内視鏡、検査装置等)や人工骨、医療用人工部品(人工関節、義歯、医療用インプラント等)において、接触時の金属アレルギー反応によるアナフィラキシーショックやその他人体への悪影響が度々問題となっています。
これらの問題を防止するために、医療業界からは人体に影響の少ない物質による機能性界面・被覆膜や人体との親和性の高い表面構造を持つ機能性界面・被覆膜を通じた生体親和性の付与及び向上が強く求められています。
また、これからの高齢化社会に対応すべく開発されているロボット介護機器などの福祉機器においては、操作の安全性・信頼性に加えて、機器の小型化・軽量化に繋がる技術の高度化が求められています。 特にアルミニウムは軽量性や毒性がない点などから、生体親和性が非常に高く、更に機器の小型化に向けて注目されている素材の1つです。素材をより高機能化させるためにも表面処理技術は重要な位置づけになってきます。
近い将来、更に急成長を遂げる医療分野に対し、あらゆる角度から検証応用できるよう当社の表面処理技術も日々発展させていきます。