ロボットと表面処理
これまでのロボット業界では、主に産業用ロボットとして産業界、特に製造の現場である工場で製造業ロボットとして利用されてきました。
しかし近年ではAIやIoT技術の発展によりロボットの活躍する場が医療系ロボットをはじめインフラ点検ロボット、コミュニケーション・見守りロボットなどのサービス系等の非製造業分野や民生分野など多種多様に拡大しており、今後更に発展していく分野であることが期待されています。
また産業用ロボットについても、製造業の生産形態が少品種大量生産から多品種変量生産へシフトしたことにより、従来のロボット性能に加え、人に近い動作、作業内容、作業環境での利用を想定した柔軟性な動作かつ人間と協働できる次世代の産業用ロボットの導入が必要とされています。
様々なロボットを構成する部材のうち、表面部材・骨格用構造材、駆動部材・駆動用構造部材及び制御装置・センサ部材等の随所に表面処理技術が使われていますが、それぞれの役割に応じた信頼性及び安全性の確保が重要な課題となっているのが現状です。
当社では、ロボット業界の今後の発展への一歩として、更なる信頼性と安全性の確保に向け、耐摩耗性、耐腐食性など様々な環境に対応できる表面処理技術を日々研究していきます。