腐食についてお困りの方
金属腐食の主な原因
- 金属との電位差-金属と添加剤、他の金属等の間に電位差があるとそこに微小電流が流れ金属が溶け出し腐食が始まる。
- 金属の酸化-金属が酸素と反応して酸化物となる。
主な金属腐食の種類
腐食には、自然腐食と電食があります。
■自然腐食
1.乾食(高温腐食)
・高温酸化(空気、水蒸気)
・高温硫化腐食
・塩化物腐食
・液体アルカリ金属腐食
・水素浸食
2.湿食
・全面腐食:ミクロセル腐食
・局部腐食:マクロセル腐食(ガルバニック腐食、孔食、粒界腐食、すき間腐食、応力腐食割れ、腐食摩耗)
3.微生物腐食
■電食
1.迷走電流
2.干渉
腐食の発生事例
- アルミニウムのスポット溶接によるすき間腐食
- ロウ付け時のフラックスの飛散による腐食
- 化成処理の酸性雰囲気使用による腐食
- 切削中の構成刃先による腐食
- 切削中のビビりによる腐食
- 海水中における硬質アルマイトの膨れ
- 海水中の藤壺、微生物による腐食
- ALとSUSとボルトの増し締めによる座屈からの腐食
腐食に関するお客様からの相談事例と、当社の対応事例
※黒いボタンをクリックすると該当の表面処理の紹介ページへリンクします。
アルマイト
【展伸材】
A5052材に特殊アルマイトを行い、海洋に1年間浸漬していたところ表面にフジツボが付着し、 付着部分周辺に腐食が発生
【鋳物・ダイカスト】
アルミニウムダイキャストにアルマイトを行い、外壁に使用していると腐食が発生した
電子部品の化成処理部品に銅端子を取り付けて長時間使用後、端子周辺が腐食した
化成処理
【展伸材】
倉庫に保管中、処理部位より腐食が発生
組み立て中に凸傷除去の為表面をスコッチブライトで修正後発送したので腐食が発生
冷却用の導水管の内部に化成処理をした上で純水を流していたが、内部に主に水酸化アルミニウムと腐食が発生した
A2017材に化成処理を行った製品でSUSのネジ止めを行ったところ、境界より腐食が発生した
【鋳物・ダイカスト】
ダイカストに処理後倉庫に長期間保管した結果黒い変色部分と腐食部分が発生
ダイカストに処理後、雨に濡れたままで放置したために糸状腐食が発生
電子部品の化成処理部品に銅端子を取り付けて長時間使用後、端子周辺が腐食した