特殊硬質アルマイト [AHA] 概要
アルミダイカストの95%前後の市場を持つAl-Si-Cu系合金(ADC10,12)においての硬質アルマイト処理は、皮膜厚さが10μm前後で、硬さは300HV前後しか出ないといわれています。そのため、もっと厚膜で、硬さが出ないかの問い合わせが多く、折角量産に適したアルミダイカスト材を選択しても、表面処理ができないために諦めざるを得ないというケースをよくあります。
当社のAHA処理はアルミダイカストの硬質に特化したアルマイトです。硬さは330~400HV、皮膜厚さは通常は20μm程度ですが、最大平均50μm程度上げることが可能となり、展伸材の高力合金に対しても同等もしくは同等以上と考えております。
特殊硬質アルマイト [AHA] 特長
硬さ試験※1
※1 ビッカース硬さ試験 (地独)神奈川県立産業技術総合研究所にて試験
A1050 : 荷重 10 gf ADC12 : 荷重 10 gf (Al rich部の測定値)
※2 規格:JISH8603 アルミニウム及びアルミニウム合金の硬質陽極酸化皮膜
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特殊硬質アルマイト [AHA] 用途
- 耐摩耗性部品
- 摺動が必要とする部品等
特殊硬質アルマイト [AHA] 対応可能な材質・大きさ
【対応可能材質】
全てのアルミ鋳物・アルミダイカスト材で対応可能です。
・アルミニウム鋳物:AC1A、AC2A、AC2B、AC3A、AC4A、AC4B、AC4C、AC4D、AC4DH、AC5A、
AC8A、AC8B、AC8C、 AC9A、AC9B
・アルミダイカスト:ADC3D、ADC10、ADC12、ADC12Z、ADC14
AC8A、AC8B、AC8C、 AC9A、AC9B
・アルミダイカスト:ADC3D、ADC10、ADC12、ADC12Z、ADC14
【対応可能最大サイズ】2000×1000×800mm