クロメート化成処理[アロジン/アルサーフ] 概要
アルミダイカストの化成処理は半導体、医療機器、精密部品産業など様々な分野で使用されています。しかし、アルミダイカストや鋳物など複雑な構造をしていると、表面から発生するゴミやホコリ等の不純物が付着、蓄積することで腐食の原因となり、最悪の場合は機器全体の動作状況へ影響を及ぼしてしまいます。
この様なアルミダイカストで発生するコンタミネーション、腐食問題を解決するために、当社ではアルミダイカストに特化したクロメート処理法(D処理)を開発しました。当社のアルミダイカスト用クロメート処理(D処理)を不純物対策として取り入れることで、高耐食性、塗装密着性を向上させることが可能です。
クロメート化成処理[アロジン/アルサーフ] 特長
D処理は六価クロム化成処理で、無色(素地色)・有色(黄褐色)の2種類がございます。
無色クロメート:アロジンD#1000 | 有色クロメート:アロジンD#1200 | |
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色調 | 白系~薄い青グレー | 半光沢の黄褐色 |
SST(塩水噴霧試験法) | 336時間 | 600時間 |
クロメート化成処理[アロジン/アルサーフ] 用途
- 半導体部品
- 医療機器部品
- 精密部品全般
無色クロメート(アロジン#1000)と有色クロメート(アロジン#1200)-ヒートシンク / ADC12
クロメート化成処理[アロジン/アルサーフ] 対応可能な材質・大きさ
ADC10、ADC12等ダイカスト製品におすすめです。
クロメート化成処理[アロジン/アルサーフ] 特記事項
- 皮膜は柔らかく傷つきやすいため、取り扱いに注意が必要です。
- アロジンD#1000は素手で触ると指紋が付着し除去ができません。
- 包装紙等の選択により、転写、吸湿等が発生し、シミになることがあります。