半光沢黒アルマイト [ユニブラック] 概要
アルミダイカスト材を黒アルマイト処理した後、湯じわ・湯流れなどの模様や不純物による茶色、緑色の色調がそのまま残ったりして外観上に不具合が発生したり、耐食性へ影響が生じたりしています。これらを解決する方法として、従来は耐食性の向上や湯じわ・湯流れの模様を隠すために素材に化成処理またはアルマイト後に塗装を行っていました。しかし、工程間の移動により必要以上の時間とコストがかかってしまうのが欠点です。
当社が開発したユニブラックは、アルマイト後にアルミダイカスト材の表面で発生する湯じわや湯流れ、色調等の模様などの欠陥を半光沢黒アルマイト皮膜で表面を均一にすることにより目立たせなくします。アルマイト工程のみで十分な二次体裁面が維持可能となり、工程間の移動時間の短縮になります。
半光沢黒アルマイト [ユニブラック] 特長
皮膜厚さ | 5~15μm |
色調 | 半光沢黒 |
湯じわ・湯流れによる外観比較写真
通常品 (染色品)
開発品 (染色品)
黄色皮膜によるむら
出典:アルミニウムダイカスト表面処理研究会
アルミニウム合金ダイカスト(ADC12)表面処理に関する研究成果報告会より引用
半光沢黒アルマイト [ユニブラック] 用途
- 工業製品の内部部品、二次体裁面等
ユニブラック – ADC12
半光沢黒アルマイト [ユニブラック] 対応可能な材質・大きさ
- アルミダイカスト材全般
半光沢黒アルマイト [ユニブラック] 特記事項
耐摩耗性用として使用する場合は、一度ご相談ください。