硬質アルマイト [HA] 概要
当社の硬質アルマイト処理(HA処理)は、当社の中で硬さでは中程度(400HV)で皮膜厚さは30~100μmです。当社での硬質アルマイトの大きな特長としては、皮膜の増加寸法が40~50%のため、加工面からの皮膜位置を予測することで皮膜厚さを決定し、寸法公差に当てはめていくことが可能です。
機械加工寸法がバラバラの状態の加工品や寸法を間違えた製品等の修正も、皮膜厚さをそれぞれコントロールすることで本来必要である公差内に収めることができます。面粗さに関してもRa 2μm以下での処理が可能です。
部分硬質アルマイトについては2種類の方法があります。1つは、全体の一部分に皮膜が乗らないようにするマスキング法、もう1つは一部分だけに皮膜をつける当社オリジナルの方法です。部分硬質アルマイトは完成後の追加加工や傷により修正箇所の追加処理を行う際に利用できます。
硬質アルマイト [HA] 特長
皮膜厚さ | 20~100μm |
硬さ | 400HV |
耐摩耗性 | 80~100ds/μm |
面粗さ | Ra2.0以下 |
H7,h7公差対応可能、部分硬質アルマイト可能
硬質アルマイト [HA] 用途
- 耐摩耗性部品
- 摺動が必要とする部品等
硬質アルマイトにおけるマスキング品と、異なる材質による色調の違い(A7075、A6061)
硬質アルマイト [HA] 対応可能な材質・大きさ
【対応可能材質】
- 純アルミニウム系:A1050、A1100、A1200等
- 高力合金系:A7075
- 耐食合金系:A3003、A3005、A5052、A5056、A5083、A6061、A6063等
- その他:A4043、A7075
【対応可能最大サイズ】600×600×300mm