マグネシウムはJISおよびMIL規格が用いられています。

JISは（日本産業規格：Japanese Industrial Standards)の略です。その中のJIS H8651（マグネシウム及びマグネシウム合金の化成処理及び陽極酸化皮膜）は、陽極酸化皮膜および化成皮膜が耐食性、導電性、平均皮膜厚さについて評価する規格と定められています。化成処理を塗装下地として使用するときには、密着性の試験として、碁盤目試験（現在規格にはない）、クロスカット等の試験を行っております。また、導電性を要求するときには４端子法もしくはロレスターを使用して試験を行っております。

MIL規格(United States Defense Standard)はJISとは異なり陽極酸化処理と化成処理で規格が分かれており、厳密に規格に沿って行われています。AMS-M-3171(ＭIL-Ｍ-3171C)は化成処理に関する規格です。主に処理液、方法によりタイプ1～8まで分かれて管理されています。